月額料金が半分以下になる格安SIMですが、キャリアと異なる点がありそれが人によってはデメリットになる場合もあります。ここでは格安SIMとキャリアを比べて格安SIMのデメリットをまとめました。
その特性がよく分からないまま格安SIMに乗り換えちゃうと、キャリアの時と異なる点にそれをデメリットと捉える人も多いんだ。
タブレも一緒に格安SIMのデメリットを確認していこうね
目次
- 1 デメリットその①:格安SIMはキャリアメールが使えないよ!
- 2 デメリットその②:実店舗が少ない、またはない
- 3 デメリットその③:LINEの友達検索(ID検索)は「LINEモバイル」「ワイモバイル」以外使えない
- 4 デメリットその④:かけ放題を使う時は必ず専用のプラン選択かオプションを付けること!
- 5 デメリットその⑤:MNP予約番号の発行、MNP切り替えやその後の初期設定は自分で行う
- 6 デメリットその⑥:通信速度はキャリアよりも遅くなりやすい
- 7 デメリットその⑦:全て別々に購入するのは初心者には少し難しい
- 8 デメリットその⑧:クレジットカード決済のMVNOが多い
- 9 デメリットその⑨一部テザリング機能が使えない
- 10 デメリットその⑩:Apple watchのCellularモデル(モバイル通信)が使えない
- 11 まとめ:格安SIMの特徴をきちんと理解すればデメリットは回避できるよ
デメリットその①:格安SIMはキャリアメールが使えないよ!
格安SIMに乗り換えると今まで使っていた「~@docomo.ne.jp」「~@ezweb.ne.jp」「~@softbank.ne.jp」といったキャリアメールは使えなくなります。
キャリア歴が長い方は友人との連絡や、ショッピングなどで登録してあるメールアドレスをキャリアメールで使っている方が多いので、格安SIMに乗り換える際には以下の3つを確認しておきましょう。
- Gmailやyahooメールをメインにする
- LINEやSNSで友人との連絡手段を確保する
- 登録してあるキャリアメールを変更する
格安SIMが提供する独自のメールサービスもありますが、また鞍替えをした時に同じように困ってしまうので、僕のお勧めはGmailをメインで使うことです。
iPhoneやAndroidでもGmailは登録するので全て同じにしておけば今後新しい格安SIMに乗り換えた時でももうメールアドレスで困ることはありません。
デメリットその②:実店舗が少ない、またはない
多くの格安SIM会社はネット上で申込みからMNP切り替えが全て完了してしまうので、実店舗を持たない所がほとんどです。
楽天モバイルやマイネオ、UQモバイル、ワイモバイルといった知名度が高い格安SIM会社は実店舗がありますが、キャリアと比べると全国的にまだまだ少ないのが現状です。
今ではほとんどの格安SIM会社にチャット機能が付いてるから申込み前や申込みの途中でも直接専用のオペレーターと会話形式で質問できるんだ!
格安SIMを初めて申し込む方は色々な不安はあるかと思いますが、実際やってみれば普通のネットショッピングを同じような感覚で簡単です。
それでも突然スマホが壊れた時は近くのキャリア店舗に飛び込むことができませんので、その辺りはまだまだデメリットだと言えます。「近くに実店舗がないと心配!」という方は、比較的店舗数が多い楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイルといったこの3社の中から選ぶのもアリですね
デメリットその③:LINEの友達検索(ID検索)は「LINEモバイル」「ワイモバイル」以外使えない
格安SIMでは今まで通り全てのアプリは使えます。特に利用度が高い「LINEアプリ」の引き継ぎもでき、トークも無料通話も利用できます。しかし、LINEで友達を検索したり追加する時に使うLINEのID検索はできません。
それにどうしてもID検索が使いたい時は、LINEモバイルならID検索は使えるんだ!
ID検索はキャリアの年齢認証が必要ですが、格安SIMではキャリアの年齢認証ができない仕様になっているのが原因です。
ID検索は使えませんが友達が近くにいる場合は、「ふるふる」やお互いの「QRコード」を読み取れるので問題ありません。離れた相手とならUQコードリーダーから「自分専用のURL」は発行してメールやSNSでそのURLを伝えればそこから登録することも可能です。
また、LINE自体が提供している「LINEモバイル」はLINEの新規アカウント作成時に認証がとれているので、ID検索は使えます。どうしてもID検索検索が必要な方はLINEモバイルか「ワイモバイル」を使いましょうね。
デメリットその④:かけ放題を使う時は必ず専用のプラン選択かオプションを付けること!
キャリア時は最初から「カケホーダイ」もしくは「カケホーダイライト」のどちらかに加入していますが、格安SIMは基本「かけ放題」が含まれていませんので従来の30秒20円がかかってきます。
格安SIMを使うのが向いてる方は基本以下に当てはまる方です。
- 普段通話をほとんど使わない人
- LINEのトークや無料通話で事足りる人
- 5分かけ放題、10分かけ放題で足りる人
- 月にトータルで43分以内しか通話をしない人
裏を返せばキャリアは基本料にかけ放題が最初から含まれてしまっているので、普段通話をほとんど使わない方にとってはただ料金だけが高くなる足かせにしかなりません。
今ではLINEアプリの無料通話の品質も格段に良くなっているので、一般通話を使わない人は増えています。
格安SIMの良い点は、キャリアのように余計な物が含まれておらず安価なデータ料金のみの支払いになるので月額料金がキャリア時の三分の一になるのも珍しくありません。
実際に僕もキャリアから格安SIMに乗り換えて月額料金が三分の一になりました。
それでも何かしら固定電話への通話をかける方も勿論いるかと思います。
そういった方は、各社提供している「かけ放題オプション」への加入をしておけば平均月額850円前後でキャリアと同じ「カケホーダイライト(5分以内の通話は何度でもかけ放題)」役目を果たしてくれます。
かけ放題がある格安SIM一覧は別ページでまとめていますので、そちらを参考にして頂ければ幸いです。
今では格安SIMも最初からかけ放題がプランに組み込まれている物もありますので、かけ放題が必要な方はそういったプランを申し込むのも良いでしょう。
楽天モバイル | スーパーホーダイ 基本料+データ量+5分かけ放題が全てセットになっているプラン |
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UQモバイル | おしゃべりプラン/ぴったりプラン 5分かけ放題や月トータル通話時間が含まれているプラン |
かけ放題オプションを付けない人は専用の通話アプリをインストールしておこう
オプションに加入しなくても各会社が提供している「通話アプリ」から通話すれば自動的に30秒20円が30秒10円という感じで半額になります。
このアプリを使って通話をかけた場合、月トータルの通話時間が43分以下であればかけ放題オプションの月額850円を下回るので、毎月少ししか通話を使わない方は特にかけ放題オプションに加入する必要はありません。
デメリットその⑤:MNP予約番号の発行、MNP切り替えやその後の初期設定は自分で行う
キャリアでスマホを契約した時はスタッフが最初から最後まで全て設定してくれるので、自分がスマホを手にした時は最初から使える状態になっています。
ですが、格安SIMは基本的にWEB上での契約になりますので、キャリアから格安SIMへの乗り換えは全て自分で行います。また、SIMカードが届いた後の初期設定も行わないと使えません。
オイラにできるっスかね?
でも考えてるよりもずっっと簡単なんだよ
当サイトも沢山のお問合せメールが届きますが、不思議なことに「全然わかりません!」という内容はありません。
これは実際に乗り換えをやったことがある方にしか分かりませんが、笑っちゃうほど簡単です。
当サイトでも実際に最初から格安SIMへ乗り換えた全手順を画像付きでレビューしていますのでそちらを参考にして頂いて、もしちょっとした疑問が出た際は僕が分かる範囲で良ければどんな些細な内容でもお答えしますので、「お問合せ」からお気軽にメールを頂ければと思います♪
実際の申込み手順もMVNO別に解説していますので、合わせて参考にして頂ければ幸いです。
デメリットその⑥:通信速度はキャリアよりも遅くなりやすい
格安SIMの通信回線はキャリアの一部をMVNO事業社(格安SIM会社)がレンタルして、それを格安SIMとして提供している仕組みとなっています。
そのため、大元であるキャリアと比較すると時間帯や環境によって通信速度が遅くなることがあります。
ですが僕自身、色々な格安SIMを実際に使って2年3ヵ月が立ちますが「全然使えないよ!」という自体は経験していません。よーーく考えると普段使っている機能って、
- 検索
- LINE
- SNS(Twitterなど)
- 時刻表
- Googleマップ
- カメラ
- ゲームアプリ
- 音楽
人によって異なりますが、ほとんどはこの辺りに落ち着くかと思います。
これらはそこまで大きな通信速度を必要としません。キャリアの通信速度は一般的に下り40Mbpsほどで、格安SIMは下り20Mbps~1Mbpsとなっています。
下り | 検索結果の読み込みや、ダウンロード時の通信速度 |
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上り | メールを送る、LINEで写真をアップするなどのアップロード時の通信速度 |
因みに、実際に体感すると分かりますが下り1~2Mbpsもあれば上記に挙げた項目程度であれば何の支障もありません。
敷いていうなれば「YouTubeなどの動画」はファイルが大きいので、読み込むのにもパワーが必要なので頻繁に外出先で動画をたくさん視聴する方はイライラを感じる時もあります。
それ以外であれば、そこまで心配する必要がないのが僕の実体験です。
デメリットその⑦:全て別々に購入するのは初心者には少し難しい
一般的になり始めた格安SIMですが、知名度と共に扱う通信事業社も増え今では小中全てを合わせると500社を超えています。
格安SIMの料金プランはキャリアよりもシンプルで分かりやすいのが特徴ですが、数が増えた分、使う端末との組合せが少し複雑化しているのも現状です。
初心者が格安SIMを使うのはセット購入がおすすめ
格安SIMを使う端末はネットや家電量販店でも自由に購入できますが、SIMカードがその端末で使えるのかを調べるのは少し初心者にはハードルが高くなります。
格安SIMの申込みと一緒に端末も新しくしたいという方は、格安SIM会社で発売している端末とのセット購入がおすすめです。取り扱い端末はどれも最新で人気処が揃っているので安心です。
いま使っているスマホをそのまま格安SIMで使いたい方は、SIMカードのみを申し込むだけなので特に問題はありません。
デメリットその⑧:クレジットカード決済のMVNOが多い
MVNO(格安SIM会社)の多くは支払い方法でクレジットカード払いを採用しています。
楽天モバイルやUQモバイルなど一部のMVNOで口座振替に対応している事業社も存在しますが、数でいえば多くありません。どうしても口座振替を希望する方は以下のMVNOをお勧めします。
●口座振替に対応している格安SIM会社
・楽天モバイル(おすすめ)
・UQモバイル(おすすめ)
・BIGLOBEモバイル
・ONEモバイルONE
デメリットその⑨一部テザリング機能が使えない
キャリアであればオプションでテザリング機能が付いていれば機種問わずテザリングが使えましたが、格安SIMはSIMタイプや機種によっては一部テザリング機能が使えません。
テザリング機能はスマホをモバイルルータ代わりにして出先でノートPCや任天堂switchなどが使える便利な機能です。「テザリング機能を使わない」という方であれば問題ありませんが、必要な方は申込み前に各MVNOの「動作確認端末」を確認しましょう
ドコモ系SIM | iPhoneは問題ありませんが、Android端末で一部テザリング機能が使えない物がある。 |
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au系SIM | au系の格安SIMは基本テザリングが使えませんが、UQモバイルであれば一部利用可能。 |
ソフトバンク系SIM | Androidスマホで一部使えない物がある。 |
デメリットその⑩:Apple watchのCellularモデル(モバイル通信)が使えない
Apple watchをお使いの方はご存じかと思いますがApple watchには、
- GPS+Cellularモデル
- GPSモデル
の2種類があります。
格安SIMは「GPS+Cellularモデル」特有の「モバイル通信」には対応していません。
なので、「GPS+Cellularモデル」をお使いの方はGPSモデルと同じ使い方になるので、予め覚えておきましょう。
まとめ:格安SIMの特徴をきちんと理解すればデメリットは回避できるよ
以上が格安SIMで最も多く言われるデメリットをご紹介しました。
キャリアとは仕組みが異なる箇所があるので、完全にキャリア感覚のまま格安SIMに乗り換えてしまうと「こんなハズじゃなかった!」となってしまいます。特に、
- 通話時間が毎回長時間の人
- キャリアメールは絶対手放したくない人
- キャリアのサポートは絶対に必要な人
- いつでも動画を快適に視聴したい人
は格安SIMへの乗り換えは絶対にお勧めしません。
ですが、これらのデメリットをクリアできるのであれば毎月のスマホ代は劇的に節約できます。デメリットもそれぞれの対策がありますので、きちんと理解して使えば何も困ることなく、毎月のスマホ代を2,000円台に収めることが可能ですよ!
また、各社毎月行っているキャンペーンも強力で、併用すれば更に運用コストを下げることだって可能です。
毎月行われているキャンペーンについては別記事でまとめていますので合わせて参考にしてください。
◆別記事に異動します。
・UQモバイルのキャンペーンへ
・Y!mobileのキャンペーンへ
・IIJmioのキャンペーンへ
・マイネオのキャンペーンへ
・LINEモバイルのキャンペーンへ
・楽天モバイルのキャンペーンへ
▼格安SIMごとの申し込み手順はMVNOごとにレビューしているので合わせて参考にしてください。
◆別記事に異動します。
・UQモバイルの申し込み手順
・Y!mobileの申し込み手順
・IIJmioの申し込み手順
・マイネオの申し込み手順
・LINEモバイルの申し込み手順
・楽天モバイルの申し込み手順