この記事はドコモからIIJmioへ乗り換える手順を実際の画像を交えて解説しています。
初めてドコモからIIJmioへ乗り換える方は多少の不安はあるかと思いますが、今はとっても簡単です。
初めての方でも乗り換えに必要な要点を全て実機を交えて解説しているので、参考にして頂けたら嬉しいです。
目次
ドコモからIIJmioへ乗り換える前の事前確認について
まず本題に入る前に最もお問い合わせから多い内容なのが、『いま自分がドコモで使っているスマホをそのままIIJmioで使えるのか?』です。
IIJmioを端末セットで申し込む方はこの部分は不要なので読み飛ばしてください。
利用可能なスマホはIIJmioの動作確認端末一覧でチェックしよう
IIJmioはドコモ回線とau回線を扱う格安SIM会社(MVNO)です。
なので現在ドコモで購入した端末であればIIJmioのタイプD(ドコモ回線プラン)で契約するのが基本となります。
仮にタイプA(au回線)でも利用することは可能ですが、基本となる回線が異なり対応バンドといった難しい話にもなってしまうのでわざわざタイプAで契約するメリットはありません。
IIJmioでは「動作確認端末一覧」の記載数がMVNOの中でもトップクラスなので、ドコモ端末をタイプDで使うなら、よほど古い機種でない限りは使える機種が豊富です。
ただし、念の為公式サイトの動作確認端末一覧で申し込む前に一度チェックしておきましょう。
https://www.iijmio.jp/hdd/devices/
ソフトバンク版の端末はSIMロック解除必須
こちらはほとんどの方が該当しないと思いますが、補足説明しておきます。
ドコモでソフトバンク版の端末を使っている方がそのままIIJmioで使う場合はSIMロック解除が必須となります。
ただし、IIJmioではソフトバンク版に対しての動作確認はあまり行われていません。
https://help.iijmio.jp/answer/601287ccdb86270011219f19
iPhoneシリーズであればSIMロック解除を行っていれば経験上全て使えますが、アンドロイド端末に関しては記載が無い以上、自己責任となってしまうのでIIJmioへ強い拘りがないのであれば個人的には「LINEMO」を推奨します。
IIJmioへ乗り換えるタイミングで機種変更をする場合
ドコモからIIJmioへ乗り換えるタイミングで機種変更する方の方法は4パターンです。
- IIJmioで端末をセット購入する
- 各キャリアオンラインショップを利用する
- SIMフリー端末を購入する
- 中古端末を購入して使う
①IIJmioで端末をセット購入する
IIJmioでは人気処のスマホを約30機種以上扱っています。
また、MNPからの端末割引には特に力を入れているので、キャンペーン時には端末価格が破格での販売があることでも有名です。
https://www.iijmio.jp/campaign/mio.html?cptype=devicecp
※2022年8月24日時点
すぐに在庫が切れてしまうことが多いので、セット購入を希望する方は要チェックです。
ドコモからの乗り換えなら条件のMNPだからピッタリですね♪
②キャリアオンラインショップを利用する
現在各キャリアオンラインショップは端末のみの購入が可能なので、IIJmioへ乗り換える前に購入しておきましょう。
特に最新モデルやキャリアモデルを希望する方はこの方法を使う方が多いです。
また、キャリア独自の2年後に端末を返却代わりにスマホを安く購入できるというサービスも利用可能です。
- docomoなら「いつでもカエドキプログラム」
- SoftBankなら「新トクするサポート」
- auなら「スマホトクするプログラム」
因みにこれはキャリア店舗以外にも、家電量販店の携帯コーナーでも本体のみ購入は可能です。
現在は、docomo・ソフトバンク・auはオンラインストアから全て端末単体購入が可能です。
各社のチャットを使っても教えてもらえます。
各社端末ラインナップ一覧の下部に「端末のみ購入(白ロム購入)はこちら」という箇所があるので、そちらから購入可能です。
③SIMフリー端末を購入する
現在は家電量販店やAmazonなど様々な所でSIMフリースマートフォンが購入できます。
iPhoneに関しては特に何もありませんが、Androidに関しては機種によっては対応バンドが欠けている機種もあるので購入の際には注意が必要です。
IIJmioはドコモ回線とau回線を扱うMVNOなので、
- タイプDであれば、端末がドコモ回線の4Gで重要なバンド1・3・19に対応していればOK
- タイプAであれば、端末がau回線の4Gで重要なバンド1・3・18・26に対応していればOK
- eSIMはドコモプランのみの取扱
となります。
SIMフリー版のAndroidスマホであればほとんどがドコモ回線の対応バンドに対応しているので、個人的にはドコモ回線での利用を推奨しています。
au系の対応バンドは少しクセがあるので、対応バンドが合致していても電波を掴みにくい(掴まない)というプチトラブルがある可能性があります。
購入の際にはIIJmioの動作確認端末一覧などを確認しておきましょうね。
④中古端末を購入する
ここ数年右肩上がりになっているのが中古スマホ市場です。
型落ちであればハイエンド機種でも数万円安く買えたり、そこまでハイスペックを求めてない方であれば3万円前後でも状態の良いスマホはたくさんあります。
特にiPhoneは人気があるからこそ、在庫も豊富なので出費を抑えたい方や、お子さんに持たせるのであれば十分です。
僕は頻繁にイオシスという中古専門ショップを利用します。
iPhone、Android共に在庫が豊富なので一度覗いてみてくださいね。
またこちらも、購入の際にはIIJmioの動作確認もお忘れなく!
ドコモからIIJmioへの乗り換え手順は全部で5つ
まず基本となるドコモからIIJmioへ乗り換える手順は以下、4つの手順で完了します。
- ドコモでMNP予約番号を発行する
- IIJmioへ申し込む
- IIJmioの開通手続きを行う
- IIJmioのapn設定を行う
手順①:ドコモでMNP予約番号を取得する
現在ドコモで利用している電話番号をそのままIIJmioで使えるようにするには「MNP予約番号」を取得するところから始まります。
電話であれば「0120-800-000 もしくは 151」にかけ、『MNP予約番号をお願いします』と伝えればOK。
MNP転出に関する説明を受けた後、口頭で「MNP予約番号」と「MNP予約番号の有効期限」が伝えられます。また、SMSでも受け取れますが念のため「SMSでも受け取れますか?」とひと言聞いておくと良いでしょう。
My docomoからもMNP予約番号は取得可能
ドコモは「My docomo」からでもMNP予約番号を取得することが可能です。
▼My docomoにログイン後、「その他のお手続きはこちらから」をタップし、「携帯番号ポータビリティ予約(MNP)」へ進みます。
▼WEBページに移動するので最下部にある【解約お手続き】へと進み、ナンバーポータビリティのページで【お手続き内容を確認】と希望する【受付確認メールの送信】にチェックを入れて次へと進みます。
▼後は内容を確認し、確定すれば完了です。
ドコモで発行されるMNP予約番号には15日間の期限がありますが、LINEMOへMNP乗り換えをするにはこの有効期限が10日以上必要になります。
トラブルを避ける為にもMNP予約番号を取得したらそのままLINEMOへ申し込むことを推奨します。
MNP転出時によるプランの違約金は発生しない
少し前まではキャリアには「○○以内に解約・MNPをすると違約金が発生する」ということがありましたが、2021年10月1日でドコモ利用者が契約しているプラン全てに対し契約解除料が廃止されました。(2022年8月24日電話確認済み)
https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2021/09/21_00.html
手順②:IIJmioへ申し込む
ドコモからMNP予約番号を取得したらそのままIIJmioへ申込みましょう。
IIJmioではタイプD(ドコモ回線)・タイプA(au回線)・eSIMを扱っています。
また、IIJmioの申込みの際に必ず以下の3つが必要になるので、事前に準備しておくと申込みがよりスムーズです。
- 本人確認書類(免許証や保険証)
- 引落用のクレジットカード
- IIJmioで登録するメールアドレス
IIJmioの申込み手順は以下のとおり↓
- 申込み前の確認(準備)
- 「事前支払いしたものはない(通常)」
- 「他社から乗り換え(MNP)」の選択
- SIMカードの種類の選択(nanoSIM・eSIM)
- プランの選択
- 回線タイプの選択
- 通話定額オプションの選択
- 利用者の選択(契約者本人)
- 端末の選択(※セット購入者はiPhone12を選択)
- オプションの選択
- 申込み内容の確認
- 重要説明事項2箇所にチェック
- mio IDの新規登録
- 基本情報の入力
- 本人確認書類のアップロード
- 最終確認項目に全てチェックを入れる
- 完了
※今後、IIJmioのサイトリニューアルが行われたりすると僕が申し込んだ時の画面と異なる可能性がありますが、基本の流れは同じです。(2022年3月20日時点)
申込み箇所はIIJmioサイト内の「ご購入・お申し込み」から可能です。
セット購入者は申込みを進めて行くと途中で端末の選択が出てくるので「iPhone/iPad」を選びましょう。
「本人確認書類・クレジットカード」を事前に準備しておけば、後はネットショッピング感覚で申し込めるので、初めての方でも難しくありません。
実際の申込みレビューは別記事でまとめているので、申込み手順を知りたい方は参考にしてください。
申込み手続きが正式に完了すると利用開始に関するメールが届きます。
eSIMを希望する方は別途レビュー記事があるので、そちらを参考にして頂けると幸いです。
iPadをベースに執筆していますが、基本的な申込みの流れ&使い方は同じです。
手順③:IIJmioの開通手続き(MNP転入)を行う
IIJmioのSIMカードが届いたら最初に開通続きを行います。
とは言っても、開通手続きは以下の電話番号に電話をかけるだけなので説明は不要かと。
- 0120-711-122
- 受付時間09:00~19:00(年中無休)
注意点としては開通作業時に、乗り換え対象となる電話番号と、届いたIIJmioのSIMカードの識別番号(SIMカードの裏面に記載)下4桁の情報が必要になるので予め分かる様にしておきましょう。
IIJmioへの開通手続き(MNP転入)が完了すると、いままで使っていたドコモは自動的に解約となります。
IIJmioのAPNは1分もあれば完了する簡単な作業です。
手順④:IIJmioのAPNを行う
IIJmioへのMNP転入が完了したら最期にIIJmioのSIMカードが使えるように「APN」と呼ばれる初期設定を行います。
手順は以下のとおり↓
- Wi-Fi環境を確保する
- 端末の電源をOFFにして、SIMトレイを取り出す
- IIJmioのSIM台紙からnanoSIMサイズでカットする
- IIJmioのSIMカードを端末のトレイに乗せたら再びセットする
- 端末の電源をONにする
- Safariブラウザで専用の「プロファイルインストールページ」を開く
- 最新のダウンロードファイルをインストールする
- インストール完了後、Wi-FiをOFFにして4G表示が出ればAPNは完了
iPhoneでIIJmioのSIMを使うには一番小さいサイズの「nanoSIMサイズ」を使うので、台紙から一番小さいサイズでカットします。
iPhoneの電源をOFFにしたら側面にあるSIMスロットを取り出します。
専用のSIMピンがなくてもクリップや画びょうで代用は可能です。
また、APNは電源オンの状態でも可能ですが僕はトラブル防止のために毎回OFFにしています。
IIJmioのプロファイルは「こちら」のページからダウンロードしますが、必ずSafariブラウザからページを開きましょう。
後は流れにそってプロファイルをインストールすれば完了です。
インストール後はWi-FiをOFFにしてアンテナピクト横に「4G」が表示されれば無事に完了です。
因みに今では「IIJmioクーポンスイッチ」というアプリをインストールすれば、そちらからもAPN行えるので、好きな方を選んでくださいね。
以上で、iPhoneIIJmioへ乗り換える手順は全て完了です。
- Androidスマホの電源をOFFにしてSIMスロットを取り出す
- IIJmioのSIMカードをセットしてSIMスロットを戻し電源をONにする
- [設定]>[SIMカードとモバイルネットワーク]>[アクセスポイント名]>[IIJmio]をタップ
APN一覧から少し下へスクロールすると「IIJmio(iijmio.jp)」があるので、そちらをタップすればOK(僕はタイプDを使用)
もしAPN一覧にIIJmioが無い場合は手動で以下の情報を入力し、APNを新規作成してあげればOKです。
- 名前:IIJmio
- APN:iijmio.jp
- ユーザー名:mio@iij
- パスワード:iij
- 認証タイプ:PAPまたはCHAP
以上で、ドコモからIIJmioへの乗り換え手順は全て完了です。
IIJmioへ乗り換えるタイミングで機種変更する方はデータ移行をしよう
IIJmioへ乗り換えるタイミングで新しいiPhoneを購入する方は必然的に「データ移行」を行います。(※新規の方は不要です)
過去に一度でもクイックスタートをやったことがある方は説明不要ですが、初めての方はレビューがあるのでそちらを参考にして頂けると幸いです。
昔はiCloudを使ったやり方が主流でしたが、一時的な容量拡張にお金がかかる・データ移行に時間がかかるので、現在は「クイックスタート」一択ですね。
また、LINEアプリのデータ移行は個別に旧端末側でデータ移行の手続きを済ます必要があります。
基本的にはLINEのアカウント設定を済ませて、トークのバックアップを行ってから「アカウント引き継ぎ」をONにすれば完了です。
LINEアプリのデータ移行手順は公式サイトで分かりやすく解説されているので、そちらを参考にしてください。
⇒ LINEアプリ移行手順解説(公式)
別ウィンドが開きます。
Android端末も機種変更する方は旧端末からデータ移行をおこないます。
Android端末のデータ移行は「Googleアカウント」を使った手順が基本です。因みに僕もGoogleアカウントを使っています。
最近ではデータ移行のアプリなどもあるので、数年前よりとても簡単仕様になっています。
注意点として挙げるのであれば、端末内のデータは新機種側で「アプリとデータのコピー」で全て移行します。
ですが、LINEアプリは別途引き継ぎ作業が必要となります。
- LINEアプリのアカウントとパスワードをしっかり確認しておく
- [ホーム]>[設定]>[トーク]>[トーク履歴のバックアップ⋅復元]をタップ
- [Google ドライブにバックアップする]をタップ
- [設定]>[アカウント引き継ぎ]をオンにする
- 準備完了
- LINEアプリを起動でログインをタップ
- 自身の電話番号とパスワードを入力
- SMSを受信>OKをタップ
- 「おかえりなさい○○」という表示されるので「はい、私のアカウントです」をタップ
- トークを復元するので「はい、トーク履歴を復元します」をタップ
- 「トーク履歴を復元」画面で「Googleアカウントを選択」をタップ
- 完了
これが一連の流れになります。
ドコモで使っているスマホをそのまま使う場合は写真やアプリは全てそのまま使えるよ
既にドコモで使っている端末をそのままIIJmioで使うのは、「端末持込み」という形になります。
その時、IIJmioへ乗り換える方からよく聞かれる質問の中で「写真やデータのバックアップはどうするんですか?」という内容があります。
結論から言いますと、写真やデータ、アプリなどは以前と変わらずそのまま使えます。
ドコモからIIJmioへ乗り換えるということは『利用する通信回線がドコモからIIJmioに変わっただけ』ということになるので、端末に保存されているデータなどは全く関係ありません。
IIJmioのAPNが完了したのにネットに繋がらない時の対処法
これはiijmioに限らず、APNが完了したのにネットに繋がらない時の主な対処法は以下の4つです。
- 数秒~数十秒待ってみる
- モバイルデータ通信がオフになっていないか確認する
- 一度初期化する
- SIMカードに問題がある場合はサポートセンターへ問い合わせてみよう
対処法①:APNが完了したら一度再起動してあげよう
一番最初だけ初めてAPNを行うと電波をIIJmioの電波をキャッチするまでに数秒かかることがあります。長い時は数十秒とかも結構あります。
この場合は、一度スマホを再起動するか機内モードをオン→オフするとスムーズにキャッチしてくれます。
僕はAPNを完了させたら最後に必ず再起動を行っています。
対処法②:モバイルデータ通信がオフになっていないか確かめよう
こちらもよくある原因の1つになりますが、「設定」内にある【モバイルデータ通信】がオフになっていると、強制的にインターネット通信が遮断されます。
デフォルトでは最初から「オン」の状態になっていますが、知らない間に触ってしまったり、何かしらの原因でオフになっていることがあります。
「あれ?」っと感じたら一度チェックしてみてくださいね。
対処法③:一度初期化する
色々な格安SIMを使っていたりすると途中で何かしらの設定を忘れていることがあります。
その状態に気が付かないとiijmioのSIMを挿して、ちゃんとLTE(4G)表示になっているけどインターネットに繋がらない・・・という自体が起こります。
その場合は一度、初期化を行うと解決しますがデータのバックアップは必須になるので、ご注意ください。
対処法④:SIMカードに原因がある場合はサポートセンターへ!
そもそも、APN設定自体はとても簡単な手順なのでうっかりミスがない限りスムーズに完了します。
ですが、ごくごく稀にSIMカード自体に問題がある場合があります。
この場合は自分でどーすることもできないので、iijmioのサポートセンターへ問い合わせてください。
まとめ
以上がドコモからIIJmioへ乗り換える手順と注意点でした。
実際IIJmioの申込み自体はとっても簡単なので、ネットショッピングができる方であれば問題ないレベルです。
IIJmioの申込み画面はとてもシンプルなので、初めてIIJmioを申し込む方でもほとんど心配は要らないかと思います。それくらい簡単です。
また、端末セットの方はかなりの割引価格で購入できますし、「SIMのみ」の方でもお得なキャンペーンを実施しているのでタイミングが合う方はぜひ活用しましょうね!