「ドコモ回線を使った格安SIMを使いたい!」
「ドコモ回線の格安SIMはたくさんあるけど、おススメはどこ?」
この記事ではいわゆる「ドコモ系」と呼ばれるドコモ回線を使った格安SIM(MVNO)の特徴や他社との比較をしながらまとめました。
格安SIMの約9割はドコモ回線を使っていますので種類が豊富というメリットがありますが、逆に多すぎて何処を選べばいいのか迷ってしまう・・・。というデメリットがあります。
そこで今回は、当サイトが実際に使ったことがあるドコモ回線の格安SIMの特徴を加えながらまとめました。
それでは、一緒に見ていきましょう
目次
楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)
2020年4月8日よりスタートしたMNOの楽天モバイルです。
利用開始に伴い、MVNOの楽天モバイル新規受付は終了しています。(※既存ユーザーはそのまま利用可能ですし、Rakuten UN-LIMITへの移行も可能です。)
また、リリースに伴い3ヵ月間間基本データ使用料金無料となっているので、3ヵ月間ノーリスクで試すことができちゃいます。最新のキャンペーン情報はこちら!
マイネオ(ドコモプラン)
マイネオ(mineo)は株式会社ケイオプティコムが2014年6月3日から提供している歴史が長いMVNOで、ドコモ回線(Dプラン)とau回線(Aプラン)に対応した格安SIMと格安スマホを扱っています。
特徴としてはスマホが使えるかどうかの判断になる「動作確認端末数」が業界一なので、いま使っているiPhone・Androidスマホが格安スマホとして使いたい!という方にお勧めとなっています。そのため、セット購入向けの大型キャッシュバックはありませんが、毎月の月額料金を割引にするキャンペーンは定期的に開催されています。
その他サポートには特に力を入れており、専用のコミュニティーの充実であったり、ユーザー同士でパケットが分け合えるといったデータ量をムダにしない取り組みにも力を入れています。
マイネオの料金プラン(Dプラン)
基本データ容量 | デュアルタイプ (通話SIM) | シングルタイプ (データSIM) |
500MB | 1,400円 | 700円 |
1GB | 1,500円 | 800円 |
3GB | 1,600円 | 900円 |
6GB | 2,280円 | 1,580円 |
10GB | 3,220円 | 2,520円 |
20GB | 4,680円 | 3,980円 |
30GB | 6,600円 | 5,900円 |
マイネオのおすすめポイント
・動作確認端末数が業界一!
・定期的に月額料金の割引きキャンペーンを実施
・独自のサービスを提供している
・かけ放題オプションは10分と他社よりも長い
・iPhoneのユーザーに支持を受けている
現在キャリアでお使いのスマホが全部格安SIMで使えるのか?というと、そうではありません。MVNO側が自社の格安SIMでちゃんと使えるのかチェックをしています。それが各公式の「動作確認端末一覧」という専用ページで記載されています。
マイネオはこの動作確認済みの数が業界一となっていますので、ご自身がいま使っているスマホも安心してマイネオに乗り換えることができます!
「使えるかもしれないけど、使えないかもしれない」っていう感じでスッキリしないし、不安も残るから自分が使いたい機種は必ず動作確認端末一覧に記載されているMVNOを選ぼうね
マイネオのイマイチな部分
- 家族割引きをもう少し上げて欲しい(個人意見)
- 大型のキャッシュバックはありません
完全に個人的な感想ですが、家族割引きが50円なのでせめて100円にしてくれれば良いなと感じてます笑。
また、1万円を超えるようなキャッシュバックは過去にも今にもありません。不定期で行われる800円割引き×6ヵ月などが有名ですが、金額にすると4,800円なのでもう一声あれば最強ですね
それでも3GB/月の利用の場合6ヵ月は800円前後で運用できるのは魅力です!
BIGLOBEモバイル
プロバイダで知名度が高いBIGLOBEが提供する格安SIMです。
料金プランは3GB/6GB/12GB/20GB/30GBと少なめですが、6GB/12GBは他社よりも安く設定されており、セット端末は少ないですが補う形で高額のキャッシュバックが実施されています。
また、「エンタメフリーオプション」というオプションサービスがあり、音声通話SIMの場合月額480円、データSIMの場合月額980円でYouTube、Google Play Music、Apple Music、Abema TV、Spotify、AWA、radiko.jp、Amazon Music、U-NEXT、YouTube Kidsがデータ通信量の制限なく楽しめます。
カウントフリー機能はLINEモバイルでもありますが、あちらはSNS系なので動画系を視聴する割合が高い方はBIGLOBEモバイルがオススメです
BIGLOBEモバイルのおすすめポイント
・人気の中容量(6GB)は他社よりも安い
・動画などのエンタメ好きにオススメ
・シェアSIMで1人でも家族で使っても便利
3ギガプラン以上を利用中の人は、スマホ・タブレットなどの複数端末や家族で高速データ通信をシェアできる「シェアSIM」に対応しています。
普通は1契約につき1枚のSIMカードが基本ですが、BIGLOBEモバイルは1契約で複数枚のSIMをまとめることでトータルの月額料金を抑えることが可能です。
仕組みはキャリアのファミリープランと同じで全体のデータ容量を複数枚のSIMカードで使うことになります。
例えば6ギガプランを2人でシェアすると、3ギガプランを個々で契約するよりも月額料金が安くなったり、契約内容や請求も管理しやすくなります。
BIGLOBEモバイルのイマイチな部分
・1GBプランがない
・高速通信と低速通信の切替ができない
・エンタメフリーオプションは高画質視聴ができない
BIGLOBEモバイル人気のエンタメフリーオプションは対象となるサービス動画サービスのデータ通信量がカウントされず、実質視聴し放題がウリとなっていますが、実際に使ってみた感想としは画質が若干荒いのが気になりました。
平日昼間だと360pでギリギリ止まら視聴可能なレベルですが、HD高画質などの再生は厳しかったです。上写真は240pですが普段から高画質を視聴してる方は気になる方も多いはずです。
通信速度は視聴する環境や時間帯によって大きく左右されるので一概に言えませんが、エンタメフリーオプションに加入する方は「動画好きの人」な人ですよね?
それなのに画質の荒さが気になるのはどうも違うと僕は感じました。なるべく高画質で視聴したい方はオプション代金をプランを1つ上げる方に使った方が良い。というのが僕の考えです。
IIJmio(みおふぉん)
格安SIM業界では老舗のIIJmio、みおふぉんという愛称で慕われています。格安SIMアワード2015・2016年と2連続で総合満足度最優秀賞を取るほど顧客数ではトップクラスとなっています。
基本的な機能は常備しており、データ量がなくなってしまった時ちょっぴり高速通信になるバースト機能も備わっています。かけ放題も10分のオプションサービスや同一契約の対象になっている通話間は30分かけ放題となり、通話時間が短い方は「誰とでも3分/家族と10分」の通話定額もあり。
大きく目立つ箇所はありませんが、大手量販店にも専用カウンターが設置されてたり、格安SIM初心者にとって全体的にバランスが取れた格安SIMとなっています。
IIJmioの料金プラン
旧プラン | ギガプラン | |
従量制プラン | 1,180円〜 | ー |
ミニマムスタートプラン 3GB | 1,600円 | 780円(2GB) 980円(4GB) |
ライトスタートプラン 6GB | 2,220円 | 1,380円(8GB) |
ファミリープラン 12GB | 3,260円 | 1,680円(15GB) 1,880円(20GB) |
IIJmioのおすすめポイント
・顧客数はトップクラスで会社としての信憑性は高い
・全体的にバランスが取れた格安SIM
・家族向け(シェアプラン)に特化している
IIJmioは格安SIM事業社の中では老舗中の老舗で信頼と顧客数ではトップクラスに属します。芸能人を使った宣伝などはありませんが、会社としての信憑性はピカイチです。
また、最近はセット端末数や対応機種にも力を入れていますので今後も楽しみなMVNOですね。
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEはIIJmioと同じく老舗のMVNOで親会社がMTTコミュニケーションズといった通信の安定性や会社としての信頼度は抜群の格安SIMです。料金プランに日別プランといった少し変わったものもあり、IIJmio同様に基本は全てカバーしています。
最近ではドコモプランに加えてauプランの取り扱いも開始されマルチ化や端末+データ通信+通話セットで1,880円(利用開始から12ヵ月間)の「コミコミセット」も登場しています。
また、ファミリーシェアプランなら最大10枚のSIMカードが持てますので、家族全員で格安SIMを使う方(家族4人で5,760円/月)にオススメです。
OCNモバイルONEの料金プラン
通話SIM | データSIM SMSあり | データSIM SMSなし | |
110MB/日 | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
170MB/日 | 2,080円 | 1,500円 | 1,380円 |
3GB | 1,800円 | 1,220円 | 1,100円 |
6GB | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GB | 3,000円 | 2,400円 | 2,300円 |
20GB | 4,850円 | 4,270円 | 4,150円 |
30GB | 6,750円 | 6,170円 | 6,050円 |
500kbps | 2,500円 | 1,920円 | 1,800円 |
OCNモバイルONEのおすすめポイント
・信憑性はトップクラス
・大きなキャンペーンはないがバランスは取れている
・初めての方にはコミコミセットがお得
・家族で使うシェアプランは充実している
OCNモバイルONEはIIJmioと同じくらいの老舗の部類に入ります。正直現時点(2018年5月)ではIIJmioより「ここが優れてる!」という部分が見つかりません。会社的にはトップクラスですが、それ以上に強くおすすめできるがないのが残念な所です。
OCNモバイルのイマイチな部分
・混雑時の時間帯の通信速度はあまり期待できない
・基本料金が少し高い
OCNモバイルONEの通信速度は最大約262Mbpsと公式ページに記載されていますが、あくまで理論値であり実際に使ってみるとそうではないのが現実です。OCNに限ったことではありませんが、端末のスペックや回線の混み具合といった様々な条件で実測値は変化します。
他社と比較すると各コース数百円ほどの差なので神経質になるレベルではありませんが、「料金の安さ」を重要視する方には向かないといったでしょう。
イオンモバイル
500MBから50GBまで細かい料金プランや安さがウリとなっている格安SIM。
また、全国のイオンモールで直接申込みができるので主婦層に強いのが特徴。ただしネット経由の方がキャンペーン利用ができるのでお得に申し込むならネットからの申込みが良い。データ不足時に使うチャージも100MB/48円と業界最安値となっています。
通信速度とオプションの少なさはネックとなっています。
イオンモバイルの料金プラン
音声通話SIM | データSIM | シェア音声プラン | |
500MB | 1,130円 | – | – |
1GB | 1,280円 | 480円 | – |
2GB | 1,380円 | 780円 | – |
4GB | 1,580円 | 980円 | 1,780円 |
6GB | 1,980円 | 1,480円 | 2,280円 |
8GB | 2,680円 | 1,980円 | 2,980円 |
12GB | 3,280円 | 2,680円 | 3,580円 |
10GB | 4,680円 | 3,980円 | 4,980円 |
30GB | 6,080円 | 5,380円 | 6,380円 |
40GB | 7,980円 | 7,480円 | 8,280円 |
50GB | 10,800円 | 10,300円 | 11,100円 |
イオンモバイルのおすすめポイント
・イオンモールで直接スタッフと相談ができる
・MNP転出を考えないなら違約金はかからない
・プランが豊富&料金がやすい
・チャージ料は安い
・解約手数料がない
・イオンカードを持っている方なら端末の分割可能
イオンモバイルは選べるプランが充実しており、500MBから小刻みで最大50GBまで選べます。最大3枚までのSIMカードが発行できるシェアプランも用意されているので、家族で格安SIMを使う方にも良いでしょう。
一番はイオンモール内に実店舗を構えているので、直接スタッフに相談したい方にはお勧めです。また、一般的な格安SIM(音声通話SIM)は最低利用期間が12ヵ月が基本ですが、イオンモバイルは12ヵ月未満で解約しても手数料はかかりません。
ただし、電話番号をそのまま他社へ乗り換える場合はMNP転出手数料が発生しますので覚えておきましょうね。
イオンモバイルのイマイチな部分
・MNP転出手数料は高い
・口座引落しには未対応
・未成年は登録できない
・専用のアプリがない
・プラン変更は電話が店舗へ出向く
最低利用期間がないイオンモバイルですが、MNP転出手数料は高めの設定となっています。具体的には180日目までは8,000円、それ以降が通常の3,000円になり、実質6ヵ月以内の他社への乗り換えは高くなります。
なので、最低6ヵ月は使うのが前提か、一時的に電話番号付きのスマホが必要な方にお勧めですね。
エキサイトモバイル
エキサイトモバイルは、前身のBB.excite(BBエキサイト)を統合したMVNOです。
特徴としては料金プランに毎月使った分で料金が変わる「段階制」の料金プラン(料金最適プラン)が採用されていますので、毎月10GBまでならノンストップなので、毎月のデータ通信利用量の幅が大きい方にオススメです。
個人的にはiPadやタブレットで使うのがオススメです。全く使わなければ月額680円で運用できるのでキャリアと違い維持費はとても安く済みます。
ただし、10GBまではチャージなしで使えてしまうので、利用量が多いお子さんに使わせる場合は注意が必要となります。
エキサイトモバイルの料金プラン
■料金最適プラン
データ通信容量 | 1枚コース |
低速通信のみ | 500円 |
~500 | 630円 |
~1GB | 660円 |
~2GB | 770円 |
~3GB | 880円 |
~4GB | 1,150円 |
~5GB | 1,450円 |
~6GB | 1,600円 |
~7GB | 1,900円 |
~8GB | 2,120円 |
~9GB | 2,200円 |
~10GB | 2,380円 |
■定額プラン
データ通信容量 | 1枚コース |
0GB | 650円 |
1GB | 670円 |
2GB | 770円 |
3GB | 900円 |
4GB | 1,170円 |
9GB | 2,250円 |
20GB | 3,980円 |
30GB | 5,980円 |
40GB | 7,980円 |
50GB | 10,180円 |
エキサイトモバイルのおすすめポイント
・使った分だけ支払う段階制プランが面白い
・個人的にタブレットとの相性が良い
・SIMカードの複数発行にも対応している
エキサイトモバイルは格安SIMの中では知名度は高くありませんが、使った分で月額料金が決まる段階制プランを採用しています。毎月のデータ使用量にムラがある人なら「データ量が余った(足りない)」ということが避けられるのがポイントです。
また、タブレットは特にデータ使用量にムラがある方が多いので、どちらかと言えばエキサイトモバイルはタブレットに向いてる格安SIMになります。
エキサイトモバイルのイマイチな部分
・段階制プランは使い過ぎに注意する!
段階制プランは定額と違い10GBまでノンストップで使えます(1枚プラン時)ので、動画やゲームで容量を使う傾向があるお子さんに使わせる方は注意が必要です。
格安SIM初心者は最大手を選んでおくのが吉
ドコモ回線を使った格安SIMは挙げればキリがありません。選び放題というメリットはありますが逆にソレがデメリットにもなりかねません。
一昔前は料金プランの価格競争時代もありましたが、今では±100円前後に収まっていますので選ぶポイントは料金よりもキャンペーンや通信速度、プラスαの部分で選ぶのが主流となっています。
また、知名度=信憑性にも繋がりますので、初めて格安SIMに乗り換える方は当たり前ですがサポートに力を入れて、かつ初心者でも分かりやすいプランを提供しているMVNOをオススメします。
加えて、キャンペーンが強力であればトータルコスパを更に下げることが可能です。その中で僕自身が実際に使ってオススメしたい格安SIMは以下の3つです。ド定番ですがやっぱり安心して使える所に落ち着きます。
マイネオ
いま使っているiPhoneやAndroidスマホを格安スマホとして使いたい方は真っ先にチェックする格安SIMです。端末セット向けの大きなキャンペーンはありませんが、月額料金の割引きはシンプルに実用性が高く素直に嬉しいです。僕の父親はずっとマイネオですが、父曰く「ずっと使うわけだから、結局よくわからないキャンペーンよりもシンプルに月額料金が安くなるのが一番じゃない?」だそうです笑
LINEモバイル
LINEモバイルもシンプルなので万人向けですが、特にSNS系の利用度が高い方(中高生)には文句無しの格安SIMです。キャンペーンもLINEストアで使える数千円分のポイントがメインとなっていますので、どちからと言えば若者向けの格安SIMですね。
最安値の1GB/データSIMであれば500円と安価で運用が可能なので、「LINEだけ使いたい」という限定された方にもお勧めです。
各社、申込みから初期設定、速度計測までの一連の流れを解説したレビューもありますので、是非参考にして頂ければ幸いです。
なんで格安SIM(MVNO)のほとんどはドコモ回線なの?
最後は少し予備知識的なお話ですが、格安SIM会社を調べていくとほとんどがドコモ回線を使った格安SIMが多いことに気がつくかと思います。僕は中の人ではないので明確な答えはわかりませんが、理由で挙げられるのは以下の通りです。
1.安定した高速回線
2.幅広い電波網でつながる範囲が広い
3.iPhone・Androidスマホのほとんどがドコモの対応バンドに対応している
特に「3」ですが、Androidスマホのスペックを見ると利用できる対応バンド(キャッチできる電波)のほとんどがドコモ回線の対応バンドに対応しています。
ドコモ系の格安SIMが主に使っている対応バンド(LTEバンド)はBand1、Band3、Band19です。
利用する側の端末にもどのバンドが使えるかがスペックで決まっており、ほとんどのAndroidスマホはドコモのLTEバンドに対応しているため、扱う格安SIM(MVNO)側もドコモ回線を使った格安SIMが多いと僕は考えています。
対応バンドはちょっと難しい話になってしますが、簡単な知識として「格安SIMはドコモ回線を使ったところが多い」という認識程度があれば十分です!
まとめ:ドコモブランドのiPhone・Androidスマホなら格安SIMとの相性はバツグン!
格安SIMを扱うMVNOの9割以上はメインでドコモ回線を取り扱っているので、現在ドコモユーザーの方はほぼ好きな格安SIM会社を選ぶことが可能です。
「逆に選ぶところが多くて困っちゃう・・・」
という悩みも出てきそうですが、大きな拘りがなければ最大手の「マイネオ」「LINEモバイル」辺りを選んでおけば間違いありません。
また、毎月行われているキャンペーンを絡めるとより運用コスパが上がるので、申し込み前は必ず最近のキャンペーン情報もチェックしておきましょう